プレス加工機(プレス機械)の特徴や用途、種類などの基礎知識のほか、メンテナンス方法をまとめたページです。プレス機械に起こりやすい故障の原因、正しい対処法を知ってトラブルを回避しましょう。
プレス機械とは、金属の板材をプレスして製品を成形する、金属加工を代表する工作機械です。金型を使うため加工速度が早く、同じ部品を大量生産したい場合に向いています。
プレス機械を組み合わせることによって、金属を「切る」「抜く」「曲げる」「穴あけ」など、さまざまな加工が可能です。金属を複雑な形に成形できることから、自動車部品や電子機器・家電製品など、製造業をはじめとしたさまざまな業種で広く使われています。
プレス加工の現場によってさまざまなプレス機械があります。一般的に広く使われているのが、汎用プレス機械です。金型を交換することでさまざまな形に製品を成形できます。
長時間の稼働や無人の自動加工に採用されているのが、自動プレス機。金型に人の手を介さなくても自動で加工を行えます。その中でも、順送り加工で使われるのが高速精密プレスです。機械の振動を防止するバランス装置や精度の高い送り装置が備わっており、多くが精密電子部品を量産する際に用いられます。
プレス機械の動力源に油圧を使用したものを油圧プレスと言います。油圧プレス機の故障の多くが油圧プレスの不具合によるものです。
例えば、ポンプが故障すると異常音が発生しない、圧力が発生しないなどのトラブルが起こります。異常音の原因は、オイルタンクの作動油不足やサクションフィルター、リターンフィルターの目詰まりです。作動油を補充する、フィルターやエレメントを洗浄することによって異常音が解消します。サクションフィルターの目詰まりは圧力が発生しない原因にもなりますので、こまめに点検を行いましょう。
プレス機械を安定稼働するためには、定期的な保守点検も欠かせません。特に定期的な清掃や油の点検は基本です。クラウン部やオイルバス、圧力指示部、プレス内部、ツールセットなど、油が必要な箇所に適正な給油量を維持できているかはこまめにチェックして、定期的な油の交換も行いましょう。
プレス機械のうち、動力プレス機と安全プレス機に分類されるものは、年に1回の法令点検が義務付けられています。
動力プレス機とは、曲げや打抜き、絞りなど上下金型を介して成形する機械です。一般的に、鉄材料を成形する機械は動力プレス機に該当します。
一方、安全プレス機とは、動力プレス機の中でもスライドによる危険防止機構を備えたものです。これらは年に一度の特定自主検査が義務付けられており、3年間の検査記録の保存が求められます。また、動力プレス機・安全プレス機のどちらも購入前に労働基準監督署への届出が必要です。
動力プレス機と安全プレス機に該当しないプレス機械は点検の義務はありませんが、安全に長く使うためにも、定期的な自主点検とメンテナンスは行うようにしましょう。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。