日立精工は、工作機械専門会社として日立製作所の一部門が分離・独立して設立された会社です。吸収合併、社名変更後は、保守・サービス事業も移管。会社の特徴や工作機械を紹介します。
すでに廃業している日立精工ですが、伸光産業に保守・サービス事業を業務移管しています。
交換部品を購入できなくなっているため、オーバーホールについてもなかなか受けてくれる会社はないかもしれませんが、当サイトで掲載している会社の中には、まだまだ日立精工製の工作機械のオーバーホールを受付する会社もありますので、ぜひ活用してください。
現存しないメーカーもできる!
工作機械のオーバーホール・
レトロフィットの会社を探す
日立精工は、1968年8月に株式会社日立製作所の工作機部門が分離・独立して設立された会社です。1972年には、日立精工エンジニアリング株式会社を設立し、研削盤やマニシングセンタなどの工作機械の製造、販売に関する事業を展開。
1999年には、日立ビアメカニクス株式会社に社名変更し、上海やイギリスにも拠点を設けていました。2010年には、日立ビアエンジニアリング株式会社を吸収合併し、2013年株主変更に伴ってビアメカニクス株式会社に社名を変更しています。
1968年8月に設立したビアメカニクスは、産業構造の変化やグローバル化に即応しながら、技術力をベースに事業を展開。現在は、半導体パッケージ基板やプリント配線基板の穴明け加工機の専門メーカーとなっています。
特に、レーザ加工機やドリル穴明け機など、穴開け加工分野の実績が豊富です。一方、日立精工の工作機械の保守・サービス事業は、2016年より他社に事業移管しています。
伸光産業株式会社は、2016年12月より、ビアメカニクス(旧日立精工)から日立製工作機械の保守・サービス事業を業務移管されています。従業員の大半は旧日立精工OBであることから、日立製品に精通したスタッフが対応することが可能。
工作機械の修理、点検、移設作業のほか、工作機械の部品販売も手掛けています。生産中止品についても代替品などにより、対応提案が可能です。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。