フライス盤のオーバーホール価格の目安から、オーバーホールで使用されることが多いフライス盤の特徴や種類、切削工具や加工の種類について紹介します。
600~800万円。(当サイト調べ)
新品との差は100万円程度なので、メーカーには新品を営業されて、オーバーホールは受け付けてもらえないケースも。
どうせオーバーホールするなら、これを機に、NC化するのもおすすめです。
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ここからは、フライス盤のオーバーホールの事例を紹介します。縦NCフライス盤のほか、年代物の人気機種のオーバーホール事例も紹介していますので、参考にしてみてください。
OKK製 縦NCフライス盤 MHA-400のオーバーホール事例です。サビや汚れがひどかった縦NCフライス盤ですが、オーバーホールで解体・清掃を行うことで綺麗になりました。主軸部も、オーバーホールによって輝きを取り戻しています。
こちらの受注内容はオーバーホールのみ、全体を解体・清掃・点検・調整・精度検査しています。 スライド面、摺動面、テーブル用パレット上面、主軸内面テーパー研磨、きさげ加工による精度出しも行われています。不具合部品についても交換済みです。
オーバーホール前⇒オーバーホール後
オーバーホール前⇒オーバーホール後
事例参照元:塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/example4.html)
人気機種だったフライス盤、YZ-8Cという機種のオーバーホール事例です。YZ-8Cは、1983年頃から1997年頃まで生産されていました※。古い機械ですが大切に使用されており、年代の割には良い状態です。しかし、部品は劣化し精度も落ちているため、オーバーホールを行いました。
部品をバラバラにして洗浄し、劣化したパーツを交換したフライス盤は、見た目も精度も新品当時のままです。オーバーホールによって、これからも長く使用することができます。
オーバーホール前
オーバーホール後
※事例参照元:フライス盤.com(https://www.furaisuban.com/over.html)
平岡のフライス盤のオーバーホールです。オーバーホールによって新品と同様の美しさ、新品以上の精度を取り戻しました。精度検査も行われており、十分な精度が確認されています。
オーバーホール前
オーバーホール後
事例参照元:有限会社望月エム・アンド・エムズ公式HP(http://mm-ms.co.jp/milling.html)
フライス盤は、回転する主軸にフライスという刃物を取り付けて、バイスに固定した金属や木材、樹脂などの素材を削って加工する工作機械です。同じ切削機械には旋盤がありますが、旋盤は素材が回転するのに対し、フライス盤は刃物が回転して素材を削る点で異なります。
取り付ける切削工具を交換することにより、正面フライス削りや溝削り、穴開けなど、さまざまな加工を行うことが可能です。
切削工具を取り付ける主軸が垂直方向であることが特徴です。主軸を上下に、テーブルを前後左右に移動させるベッド型、テーブルのみが前後左右上下に移動するピザ型の2種類があります。
切削工具を取り付ける主軸が水平方向であることが特徴です。加工面が横向きであるため、切りくずを効率的に排出することが可能。そのため、溝加工や切断、深穴加工などに向いています。また、板状の素材側面の面加工は、横型フライス盤のみ加工が可能です。
基本的な構造は、横型とほぼ同じですが、旋回台を備えているため、テーブルを水平方向に回転できることが特徴です。主軸が180度動く場合は、歯車やドリルのような複雑な加工も可能です。
数値制御により、3次元加工を自動で行うことができるフライス盤です。素材位置や動きなどを数値化して機械を操作するため、品質のバラつきを抑えた精度の高い加工を行うことができます。
工具の円周上に多くの切れ刃が付いているフライス工具。「フェイスミル」とも呼ばれ、素材の平面を切削する際に使用されます。
「プレーンカッター」とも呼ばれる、工具外周に切れ刃を持つフライス工具で、平面を整える作業に適しています。 加工範囲が広いので、切削効率が優秀なため、主に横型フライス盤で平面加工を行う際に使用されます。
素材の側面や端面に溝を彫るためのフライス工具。エンドミルを使用するよりも加工スピードが速く、切りくずを効率よく排出することができるため、仕上がりの精度も高くなります。
工具先端中心から外周まで繋がる切れ刃を持つのが一般的で、平面や側面の加工、段加工や溝加工など幅広い加工を行うことができる切削工具です。刃の数や形状などの種類が豊富であることから、細かな部分の加工や複雑な加工に用いられます。
先端に切れ刃を持つ穴開け専用の切削工具。形状はエンドミルに似ていますが、ドリル側面の溝は切りくずを排出する役割のみで、側面での切削はできません。
テーブルを前後左右に移動しながら加工することにより、工作物を平らに仕上げることができます。正面スライスや平スライスが基本。作業効率は劣るものの、エンドミルでも平面切削を行うことはできます。
平面切削を行った後に、上下方向に工具を徐々に送り出しながら、工作物の側面を切削します。正面フライスやエンドミルで作業することが可能です。
平面部分に段差を付ける加工。正面フライスや平フライスを使用して、平面部分をさらに深く削っていく加工方法ですが、狭い部分ではエンドミルを使用することもあります。
平面部分に溝をつけるもので、エンドミルを指定の深さまで下げて、テーブルを動かしながら加工します。溝が深い場合は、エンドミルの破損を防ぐため、数回に分けて深さを調整しながら加工しなければなりません。
また、溝の底部分を広くするT溝加工には、エンドミルとT溝フライスの両方を使用します。
穴加工は通常、ボール盤で行うことが多いものですが、フライス盤でも可能です。センタードリルで中心に穴を開けた後、ドリルの刃で指定のサイズまで掘っていきます。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。