豊田工機は、トヨタ自動車工業から分離・独立した工作機械や自動車部品を取り扱う会社でした。現在では、ジェイテクトと社名と変えて、工作機械の製造・販売事業を承継。会社の特徴や工作機械について紹介します。
05年に光洋精工株式会社と豊田工機株式会社が合併契約書締結、06年に誕生したジェイテクトでも、豊田工機製工作機械のオーバーホールは受け付けているとともに、豊幸が保守・メンテナンスを受けています。
とはいえ古いものだと新台をすすめられることが多く、それで困っている方もいるのではないでしょうか。
当サイトでは古い機械でも受け付けているオーバーホールの会社を特集していますので、ぜひ活用してください。
工作機械のオーバーホール・
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技術と頭脳で選ぶおすすめ会社
トヨタグループの一員であり、1941年にトヨタ自動車工業から分離・独立して、金属工作機械の製造・販売を専門とする会社を設立。1952年からは自動車部品の生産を手掛け、その後はフランスの会社と円筒研削盤やフライス盤の技術提携を行い、研削盤などの工作機械のほか、産業用ロボットなどのメカトロニクス製品も取り扱うように。
1989年にアメリカにジェイテクトを設立、2006年に光洋精工と合併してジェイテクトに社名変更しています。
ジェイテクトは、約30の国や地域に約150の子会社と約5万人の従業員を有するグローバルな会社です。
主な事業は、パワーステアリングシステムや軸受、駆動部品などの自動車部品のほか、工作機械、電子制御機器の製造・販売。自動車、鉄鋼、鉄道、航空、宇宙、建設機械など、さまざまな事業領域においてモノづくりで社会をサポートする事業を展開しています。
ジェイテクトは部品メーカーであるだけでなく、工作機械技術を併せ持つことが大きな強みです。CNC円筒研削盤やCNC内面研削盤をはじめとする各種研削盤、マニシングセンタを製造。職人の手で蘇らせたリビルド機の販売も行っています。
リビルド機は、新品同様の外観と精度を実現しており、リーズナブルな価格で購入できることが魅力。徹底した在庫管理と社内オペレーションにより、納入まで最短1週間の短納期を実現しています。
2003年製造。制御装置には豊田GC32を採用しており、テーブル上のサイズはυ400×センター間1000。砥石は、砥石最大径: υ300でワークセンターに対する砥石台の角度は90度です。周速45(60)m/sで、自動定寸装置やクーラント冷却装置なども付属となっています。
1986年製造。主な仕様は、振り:400、チャックカバー内振り:360でチャック前面とスピンドル端面間距離は最大1,139mm。主軸回転数は20-300rpmで、内面研削主軸の回転数は9000rpm(50Hz) 12000rpm(60Hz)。テーブル径:1055mm、端面主軸回転数:3400rpm。
ここからは、豊田工機のオーバーホール・レトロフィット事例を紹介します。1987年製の工作機械(GOP32X50)・円筒研削盤・内面研削盤(T-1213)のオーバーホール事例をまとめていますので、参考にしてみてください。
1987年製の工作機械(GOP32X50)のオーバーホール事例です。かなり年季の入った機械ということもあり、オーバーホール前は劣化が目立ちます。オーバーホールでは、分解清掃・精度修正・前後軸(砥石台)サーボモーター化・トリオオリジナル制御への更新などを行いました。さらに全塗装したことで、稼働初期の状態を取り戻しています。
オーバーホール前
オーバーホール後
事例参照元:(株)トリオエンジニアリング公式HP(https://www.atengineer.com/pr/trio-engineering/20180524001.html)
豊田工機(現JTEKT)製工作機のフルオーバーホール事例です。納入以来長年にわたって使用されてきた円筒研削盤は劣化が激しく、加工精度不良も発生していました。本体の汚れやサビもひどい状態です。
オーバーホールを実施したところ、加工精度が改善されました。見た目も汚れやサビが落とされ、稼働初期の状態です。具体的な修理としては、スライド静圧部・中空制圧軸受部分の修理が行われています。
オーバーホール前
オーバーホール後
事例参照元:工場機械修理・オーバーホール.com(https://www.kojo-solution.com/lp/)
豊田工機製 内面研削盤(T-1213)のオーバーホール事例です。この製品は、フルオーバーホールと主軸マグネット改造が実施されています。オーバーホールは機械の分解・洗浄が行われており、精度を向上させるとともに、見た目も稼働初期のような美しさに仕上げています。
オーバーホール前
オーバーホール後
事例参照元:株式会社タカオカメガ公式HP(https://www.takaokameg.co.jp/publics/index/26/)
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。