穴を開けたり・広げたりするのが得意なボール盤。構造上モーターのトラブルが起きやすく、モーターが動作不良になったり・発熱したり・異音が発生したりしたら、注意が必要です。
ボール盤とは、金属や樹脂、木材といった素材に穴を開けたり・掘り広げたりするための工作機械です。回転する工具を取り付けた主軸を上下に動かすことで、
といった加工を素材に施すことが出来ます。
他の工作機械よりも安価で、卓上サイズのコンパクトなモデルもあることから、ボール盤はほとんどの金属および樹脂の加工工場で幅広く使われています。また、多くの材木の成形加工工場でもボール盤は使われています。
一口のボール盤といっても、さまざまな種類があります。
以下では、そのうちで代表的なものを紹介します。
床や台座に固定して使うタイプのボール盤です。主軸は垂直方向にのみ移動します。
単にボール盤という時には、この直立ボール盤のことを指すのが一般的です
卓上で使用できるコンパクトサイズのボール盤です。ベンチドリルと呼ばれることもあります。
主軸が垂直方向に加え、水平方向にも動くボール盤です。素材を動かさずに複数の穴を開けることが出来ます。
多軸ボール盤は主軸頭が複数の主軸を持つボール盤です。複数の個所を同時に加工することが出来ます。
多軸ボール盤では一つの主軸頭が複数の主軸を持つのに対し、多頭ボール盤は一つの主軸を持つ複数の主軸頭を持ち、穴あけやねじ切りといった複数の異なる加工を順番に行うことが出来ます。
より深い穴を開けるためのボール盤です。小銃や猟銃の銃身に穴をあけるために開発されたことから、ガンドリルマシンと呼ばれることもあります。
数値制御(Numerically Control)によって、自動で穴加工を施すことが出来るボール盤です。主軸の位置をプログラムすれば、複数の個所を連続で加工することも出来ます。
ボール盤は、旋盤やフライス盤と同じく、切削加工によって素材を加工する機械であり、前述の
は、旋盤やフライス盤でも行うことが出来ます。
しかし、穴を開ける・広げることに特化したボール盤ならこれらの加工をより早く、より正確に行うことができます。
ボール盤として多いのが、トルク不足や電流値不安定による動作不良や発熱といったモーター関連のトラブルです。
なかでも、モーターの異音は特に多いトラブルの一つであり、「昔よりも音が大きくなった」や「モーターからうなるような音がする」という場合には、早急な対応が必要です。
ボール盤のモーターの異音は、さまざまな原因が絡み合って発生します。特に多い原因としては、
などがあります。
なお、モーターの異音対策としては、ベアリングの交換やグリス・潤滑油の交換、荷重の見直し、ゴミの掃除・侵入対策などが有効です。出来るだけ早急に、専門家に修理・点検を依頼しましょう。
ボール盤のメンテナンス・点検方法は、一般的に以下の手順で行います。
なお、メンテンナンス・点検中に機械の異常が見つかった場合には、必ず専門家による点検・修理を行いましょう。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
引用元:三宝精機工業 https://www.sanpo-seiki.com/
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
技術者の頭脳なら
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。