研削盤のオーバーホール価格の目安から切削加工との違いや研削盤、研削加工の種類といった基本情報について紹介します。
600万~700万
オーバーホールと新台の価格差は、ほとんどなく、その差は50万円~100万円程度。(当サイト調べ)
そうなると、メーカーとしては新台をおすすめしてくるはず。
まだまだ慣れ親しんだ研削盤を使いたいというときは、オーバーホールを取り扱う会社に相談してみるといいでしょう。
工作機械のオーバーホール・
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ここからは、研削盤のオーバーホール・レトロフィットの事例を紹介します。オーバーホールによって見た目だけでなく、機能や性能も改善された事例をチェックしてみてください。
シギヤ精機製作所製のNC円筒研削盤オーバーホール事例です。受注内容は、オーバーホールに加えて、砥石軸・主軸・芯押し台の50mm嵩上げ、カバー改造です。解体・清掃・点検・調整・精度検査が行われ、不具合部品については交換されています。砥石軸・主軸・芯押し台を50mm嵩上げしたことにより、加工ワークの直径が100mmアップしました※。さらに、カバーも改造されているので、新品の機械のようにきれいになっています。
オーバーホール前⇒オーバーホール後
レトロフィット後
事例参照元:塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/cylindrical-grinder.html)
※参照元:[PDF]塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/pdf/gps-30.pdf)
岡本工作機械製作所の平面研削盤のオーバーホール事例です。解体・清掃・点検・調整・精度検査が実施され、黒ずんでいた機械も真っ白になりました。オーバーホールによる精度更生と合わせて、クーラント装置の新規作成も行われています。スライドやカバー、操作盤一式などの電気類も、不具合があった部品はすべて交換済みです。
オーバーホール前⇒オーバーホール後
レトロフィット後
事例参照元:塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/surface-grinder.html)
円筒研削盤のオーバーホール事例です。この円筒研削盤は昭和50年生と年代物ですが、部品の交換や新しい機能を追加することで、稼働初期の精度・性能が出せるようにメンテナンスされています。長年の使用で精度が劣化していた機械も、オーバーホールによって精度劣化を解消できました。見た目がきれいになったのはもちろんのこと、使用時の効率や使い勝手も改善され、生産率向上を実現します。
オーバーホール前
オーバーホール後
事例参照元:丸栄運輸機工株式会社公式HP(https://www.maruei-u.co.jp/case/case_437/)
研削盤は、高速で回転する砥石に素材を少しずつ接触させることで、削り取ることを目的とした機械です。切削加工のように一度に大量に削ることはできませんが、金属や木材、樹脂などの表面を細かい精度できれいに仕上げることができます。
研削盤では、焼入れが施された硬度の高い金属など、切削作業が困難な素材の表面加工を高精度に行うことが可能です。
切削加工と研削加工はどちらも、除去加工法に分類される加工法ですが、削る方法や目的に違いがあります。切削加工はエンドミルやバイト、ドリル、リーマなどの刃物を使用して、素材表面を切り取るように削る加工方法。
一方、研削加工は砥石を使用して、粒子の細かい凹凸により表面を少しずつ削り取っていく加工方法です。研削加工は、切削加工だけでは難しい高精度な寸法や表面粗さを求められるケースでよく使用されています。
平らな平面を研削するのに適している研削盤。素材が前後、左右と上下に移動して回転する砥石に近づけて加工を行うもので、研削盤のなかでもポピュラーなものです。
回転する砥石で円筒素材の外周を削る研削盤。素材は砥石とは反対方向に回転するのが特徴で、砥石は上下、素材は左右に移動します。
回転する砥石で円筒素材の内側を削る研削盤。素材は固定されて回転のみを行い、砥石の主軸が左右に移動することにより、内面を研削することができます。
円筒形素材の外周を研削する研削盤。円筒研削盤とは異なり、中心を支持せず、砥石と調整砥石の間に素材をセットして外周全体の研削を行います。これにより、より真円に近い加工をすることが可能です。
NC装置を取り付けた研削盤。プログラミングされた順序に従って、自動的に加工を行うことができるため、スピーディな加工が可能です。
円筒の外周を研削し表面を整える研削加工。 砥石の切り込み方の違いにより、素材と砥石を左右に動かさずに研削するプランジ研削、素材を左右に動かして研削するトラバース研削に大別されます。
プランジ研削は効率的な加工に向いており、トラバース加工は長尺物の加工ができることが特徴です。
円筒の内面を研削し仕上げる研削加工。素材が大きく、回転させることが困難な場合は、砥石を回転させながら内面に沿って動かす「プラネタリー方式」を採用します。
素材の平面を整えたり、複数の部品の高さを均等にしたりするために行う研削加工。砥石の当て方の違いにより横軸型と縦軸型があるほか、前後左右に動く角テーブル式、回転する丸テーブル式の2種類のテーブルがあります。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。