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NC旋盤の不具合の原因は?【工作機械トラブルの基礎知識】

自動運転で大量加工や曲面加工がしやすいNC旋盤。汎用旋盤よりも一気に加工ができる反面、メンテナンス不足による不具合も目立ちます。NC旋盤の不具合の原因と対処法を紹介します。

NC旋盤の主な不具合の原因

NC旋盤は、NumericalControlという数値制御装置のついた自動運転可能な旋盤のことです。NC旋盤のあとにコンピュータ制御のあるCNC旋盤が登場しましたが、現在はCNC旋盤も合わせてNC旋盤とすることもあります。通常の旋盤は手動でハンドル等を使用して動かすため区別するために汎用旋盤と呼ぶことも。

自動運転のほか、プログラムを入力して操作するので曲面のある金属加工や大量の金属加工に適しています。

旋盤は加工物のほうを回転させて固定した刃物にあてて加工するものです。反対に加工物を固定して加工するものはフライス盤といいます。

NC旋盤の不具合の種類はほかの切削加工と同じく、ビビリや切粉、バリや構成刃先などの大きく分けて6種類あります。詳しくは工作機械の加工不良の記事で解説しています。

NC旋盤の場合、加工不良が起こる原因はボールねじやベアリングなどのパーツの不具合が多いです。また、NC旋盤は油圧チャックで加工物を固定します。汎用旋盤のチャックとは違い把握力がどの程度かかっているのかわかりにくいため、加工物が安定していないことも。ほかにも、運転前にプログラムミスをしている例もあります。

NC旋盤の不具合への対処法

NC旋盤の加工不良、不具合の対処方法は定期的なメンテナンスで設備を見直すことです。

基本的にNC旋盤ではプログラミングの設定ミスよりも、メンテナンス不足よる加工不良のほうが気が付きにくく機械の故障を招くこともあるため注意が必要です。

例えば、切粉が排出しきれていないのに自動運転なため、停止せずに作業を続けてしまい加工不良が起こったり機械の不具合につながったりするなどです。

定期的なメンテナンスを行うことで防げることも多いため、運転前後のチェック以外にも定期メンテナンスの依頼も考えておきましょう。

メンテナンスを行う上で重要なポイント

定期的なメンテナンスが必要な理由と、メンテナンスのポイントを見ていきましょう。

メンテナンスが必要な理由

NC旋盤のメンテナンスが重要なのは、加工物の量が多く作業スピードが早く加工時の危険度が高くなります。手作業がある汎用旋盤とは違い、自動運転ができる分、NC旋盤では運転中に加工物が外れてしまったり切粉によって加工物が破損したりする問題が起こりやすいです。定期的なメンテナンスで、設備の消耗具合や故障にいち早く気が付くことで防げる不具合もあるのです。

また、NC旋盤は加工中に人はそばにいないので、人がけがをするような事故は起こりにくいと言われています。そのため、動いているから大丈夫とメンテナンスをおろそかにしてしまいたい気持ちも出てしまいますが、しかし軽視していることで気づかぬうちに設備が故障していて急に旋盤が停止してしまうかもしれません。クライアントに納品できない、大量に不良品を加工してしまい賠償問題に発展するといったケースも考えられるため、定期的なメンテナンスは時間がかかっても行うのがよいでしょう。

重要なポイント

メンテナンスは定期的に行う定期メンテナンス、部品交換をするときに行う予防メンテナンス、設備故障時に行う事故メンテナンスがあります。

定期メンテナンスや予防メンテナンスを適宜していれば、パーツを一つずつ洗浄するオーバーホールやチューンアップするレトロフィットをする際に、時間のかからない方法や費用のかからない方法の相談がしやすいです。故障してしまってからでは、場合によって全交換になってしまうこともあるため、リスク回避のためにもメンテナンスを軽視しないようにするのが大切です。

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