工作機械のレトロフィットとは、どんなものなのか、定義があるのかについて紹介。また、各業者のレトロフィットの事例を参考に、どの業者でも内容が同じであるのかについても説明します。
既存の劣化した工作機械の修理や部品交換により、新品同様の機能や精度を回復するだけでなく、NC装置や新しい機能を付加して、新品以上の生産性や品質、保守性などを向上させるものです。
新規に工作機械を導入するよりもコストを抑えることができ、既存機械をリニューアルすることができます。
レトロフィットから大型機械の修理にも対応する「三宝精機工業」の詳細はこちら
レトロフィットから小さな修理にも対応する「山崎マシンテック」の詳細はこちら
レトロフィットは、既存の劣化した機械を修理し、精度や機能を新品同様に復元するだけでなく、新しい技術、先進のNC装置、機能を付加してチューンアップすることです。
制御装置や主軸モータの更新、部品、配線、配管の入れ替えなどにより、加工のスピードや精度、性能や機能を大幅にアップさせるレトロフィットを提供しています。
レトロフィットとは、精度や機能の復元だけでなく、NC装置交換などの機能追加により、新しい機械にリニューアルすることです。
レトロフィットの一例として、NCリプレース等の電機関連や数値制御装置のついていない機械のNC化のほか、カスタム画面の新規作成や、制御盤のシーケンサ化などをあげています。
既存機のNC化やNCリプレース、電装のPLC化、モータのサーボ化・ACサーボ化などのレトロフィットを実施。古い機械を活かして精度や生産性、品質の向上や作業負担の軽減、コストカットなどを実現することをレトロフィットとしてとらえています。
また、シミュレータによるデバッグによる工作機械の停止期間の最短化のほか、部品入手が難しい海外メーカー製の機械の電装部分の国産化にも対応可能です。
レトロフィットの事例でもわかるように、レトロフィットについて定義はないため、業者によってレトロフィットの内容は異なります。したがって、レトロフィットを依頼する際には、どのような対応をしてくれるのかを事前に確認しておくことが大切です。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。