マシニングセンターのオーバーホール価格の目安から、構成要素や種類、特徴、導入するメリットなどについて紹介します。
ものによっても差がありますが、およそ1500万円前後。(当サイト調べ)
新品を購入するのとは500〜600万円差があるので、新品を検討するよりも、まずオーバーホールを相談してみるのがいいでしょう。
当サイトでは、工作機械のオーバーホールやレトロフィットを依頼できる会社を掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
工作機械のオーバーホール・
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ここからは、横型マシニングセンタ、縦型マシニングのオーバーホールの事例を紹介します。
三菱重工業株式会社製 横型マシニングセンタ M-H50Cのオーバーホール事例です。受注内容は オーバーホール(精度更生)・NC交換(FANUC 0i-TF)電気回路図(ハード図)・制御プログラム(ラダー図)【新規NC対応設計】、ATC・APC修理となっており、部品や装置が交換されています。
既存機械にはないカスタム画面の新規で作成し、使いやすいように改良されました。FANUC PICTUREによって、工作機械に適した画面をスムーズに作成できます。薄汚れていた本体も綺麗にオーバーホールされています。
オーバーホール前⇒オーバーホール後
オーバーホール前⇒オーバーホール後
事例参照元:塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/example3.html)
オークマのCNC縦型マシニングセンタのオーバーホール事例です。汚れや劣化がひどい状態でしたが、オーバーホールによって一新しました。洗浄や部品チェック、塗装が行われ、稼働初期のような仕上がりになっています。
オーバーホール前
オーバーホール後
事例参照元:塩澤工業株式会社公式HP(https://shiozawa-k.co.jp/case-studies/overhaul/entry-576.html)
安田工業株式会社製 横型マシニングセンタ YBM-70Nのオーバーホール事例です。オーバーホール(精度更生)・NC交換(FANUC 0i-TF)などが行われており、NC装置一式や制御盤内機器一式、トランス、外部配線など、さまざまなパーツが交換されています。
操作盤も改良されており、APC・ATC手動操作ボタンを画面化することで、操作性を高めています。既存機械にないカスタム画面も新規作成し、利便性を極めたオーバーホールとなっています。
オーバーホール前⇒オーバーホール後
レトロフィット後
事例参照元:塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/example3.html)
マシニングセンターとは、加工に必要となる複数の工具を自動で交換できる機能を備えた装置です。NCプログラミングにより、多種類の加工を連続して行えることが特徴。
穴開けや中ぐり、フライス削り、ねじ立てなど、さまざま加工を人手をかけることなく高い精度で実現することができます。
数値制御により、機械を自動的に制御する装置。使用する工具をツールマガジンから取り出して主軸にセットし、数値情報により工作物に対する工具の位置指令する制御方式を採用しています。
マシニングセンターの底辺を支える基盤部分のこと。ベッドの上部には、テーブル案内板を装備しており、なかには、コラムとベッド一体型の機種もあります。
ベッドから垂直に伸びた柱のこと。コラムが上下方向に移動するものを横型マシニングセンターと呼んでいます。
工具を取り付けて回転運動を与える装置のこと。近年、主軸回転数の高速化が進んでおり、高速化に伴い発生する熱膨張による精度低下を防ぐ技術も進化しています。
事前に必要な工具をツールマガジンにセットし、作業に応じてスピーディーに工具を自動交換できる装置。大量生産では、工具交換の時間短縮が重要であるため、1秒以内で交換することにより、スムーズな作業ができます。
割り出しテーブルとも呼ばれるもので、角度の割り出しが可能な回転テーブルのこと。角度は1度きざみで任意に指定できるものが多く、油圧モーターを動力源とすることにより、4軸、5軸など、複雑な加工が可能となります。
工具を地面に対して水平方向に取り付けるのが特徴で、X軸、Y軸、Z軸方向に稼働できるため、3次元加工が可能です。自動で部品輸送作業ができるパレットチェンジャーを装備できることがメリット。
手動作業を割愛できるため、長時間の連続稼働が可能に。加工精度、大量生産のニーズに対応しています。
工具を地面に対して垂直方向に取り付けるのが特徴で、縦方向から固定した素材を削っていくため、切削している状況を上から確認することが可能です。設置面積が少ないため導入しやすいことがメリット。
一方で、パレットチェンジャーの取付が難しく、横型と比較して稼働時間が短いという点もあります。多品種大量生産に向いています。
手動加工は、作業者の技術力や経験により、寸法や面の状態にバラツキが生じることもあります。その点、機械が自動で加工を行うマシニングセンターは、使用方法さえ理解すれば操作ができるため、長期的にコストをかけて技術育成を行う必要がありません。
マシニングセンターは、1台で複数の加工を連続して行うことができるため、スタッフが行う作業を抑えて人件費を削減することが可能です。
また、多軸制御が可能なものでは、一度素材を固定すれば加工方向に合わせて素材の位置を何度も合わせる必要がありません。そのため、スピーディーな作業、短納期を実現することができます。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。