このページでは、フライス盤で起こりやすいトラブルとその原因、フライス盤のメンテナンスの方法などについて解説しています。
フライス盤は、「フライス」と呼ばれる複数の刃を持った円筒状の切削工具を回転させ、素材を加工する工作機械です。歯車や金型、機械部品の製造において、旋盤と並んで広く用いられています。
表面を滑らかに素材を加工できることから、フライス盤は素材を平らにしたり、あるいは段差や溝を付けたり、といった加工を得意としています。また、取り付ける工具を変えれば、
といった加工を行うことも出来ます。
一口にフライス盤といっても、主軸の向きやテーブルの移動方向に応じて、
に分けることが出来ます。
このうち、単にフライス盤といえば立型フライス盤のことを指すのが一般的であり、市場で流通し、現場で使われているフライス盤のほとんどがこの立型フライス盤になります。
フライス盤とよく似た工作機械に、旋盤やマシニングセンタがあります。
では、フライス盤と旋盤やマシニングセンタはどう違うのでしょうか?
フライス場と旋盤は、どちらも素材を切削加工するための機械ですが、フライス盤は、
ために、平たい部品の製造が得意なのに対し、旋盤は、
ために、丸みを帯びた部品の製造が得意、という違いがあります。
マシニングセンタは、立型フライス盤や万能フライス盤と同じく、フライス盤に分類される工作機械の一つです。
マシニングセンタは自動工具交換装置(ATC)と呼ばれる装置をもち、工具を自動で交換することが出来ます。工具をいちいち交換したり、素材の位置を調整したり…、といった手間が必要ないため、工程数が多い部品の製造で広く使われています。
フライス盤で起こりやすいトラブルとしては、
があります。
切削加工中に起こる振動の事を総称して「びびり」といいます。びびりは複数の要因が絡み合って起こることが多いため、一概に原因を特定することは難しいものの、主な原因としては、
などがあります。
びびりは加工精度や加工効率の低下の原因となるため、加工条件を見直すといった対応が必要です。
切りくずの詰まりは、機械の異音や工具の折れ、加工精度の低下を引き起こします。
切りくずが詰まり頻繁につまってしまう場合には、
などをしましょう。
工具の切りくず離れが悪いと、切りくずの再切断が起こります。切りくずが詰まり頻繁につまってしまう場合と同様に、
といった対策が必要です。
フライス盤を安全に長く使うためにも、定期的なメンテナンスが大切です。
作業後には必ずブラシやエアーなどでテーブルや送り装置の切屑を掃除し、1年に1回は潤滑油を交換するようにしましょう。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。