工作機械のリビルド機とはどんなものなのか、導入することのメリットや事例などについて紹介します。
中古機械市場やユーザーから、引き取り、買い取りした工作機械の老朽機や遊休機のオーバーホールを行って、別のユーザーに販売する機械のことです。
リファビッシュマシンと呼ばれることもあります。細部まで分解したうえで、組立調整、部品交換、電気系統のリプレースなどを行い、新品と同様の精度や機能性を再現することが可能です。
リビルド機は、もともと中古機械であるため、新品同様の外観や精度を再現することができても新品を導入するよりもコストを抑えられることが魅力です。通常よりもリーズナブルな価格で購入することができるため、経営を圧迫することもないでしょう。
リビルド機では、メーカーが廃業、生産中止した工作機械でも蘇らせることができます。名機と呼ばれる工作機械を製造し、惜しまれながら廃業したメーカーも少なくありません。リビルド機であれば、精度や耐久性に優れた旧メーカーの工作機械を使用することができます。
リビルド機を販売している業者は、長年培ってきた技術と職人の技によるレベルの高いオーバーホールやレトロフィットで中古機械を蘇らせることができます。また、機械本来の信頼性や精度を再現することができるだけでなく、発注から出荷までスピーディーな対応が可能です。
TOYODA/ジェイテクトの1995年式の円筒研削盤リビルド機です。主な仕様は、砥石台ストレート、テーブル上320υ 、センタ間500mm、30M。固定軸無段階変速主軸台、手動式心押台を備えており、研削液供給装置の容量は150Lです。
砥石フランジ(幅:33~80mm)、テーブル上ダイヤモンドホルダほか、磁器分離機やテーブルトラバースカウンターを備えています。
1980年5月製造の昌運旋盤(芯間1000mm)リファビッシュマシンです。旧昌運工作所の技術者を含むスタッフにより、新品同様の精度、機能性を再現して再販売しています。
2003年式にセンタレス研削盤リビルド機で研削磁石は、外径:υ455~υ320mm、幅:Max205mm。加工方式はインフィード/スルーフィード対応。加工範囲はυ1.0~υ50mm。半年間の保証付きです。
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GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。