汎用旋盤のオーバーホール価格の目安や、オーバーホールの目安などをご紹介しています。
600万~700万
オーバーホールと新台の価格差は、ほとんどなく、その差は50万円~100万円程度。(当サイト調べ)
そうなると、メーカーとしては新台をおすすめしてくるはず。
まだまだ慣れ親しんだ汎用旋盤を使いたいというときは、オーバーホールを取り扱う会社に相談してみるといいでしょう。
工作機械のオーバーホール・
レトロフィットなら!
技術と頭脳で選ぶおすすめ会社
加工の不具合や、各箇所のガタツキが出てきたら、それがオーバーホールの目安だと思ってください。
オーバーホールを依頼するときは、ネジの新規交換が必要な場合は、時間がかかることもあるので、納期は事前に確認することをおすすめします。
実機の症状を確認しないような会社にあたってしまうと、納期が後から延びる可能性が高いので、依頼をする際は実機を確認する、整備内容を説明する、要求仕様を確認するという3点をする会社か否かをチェックすると、失敗が少なくなるでしょう。
多いのは、汎用機からのNC化。
台形ねじからボールねじへの機械取付部分の改造による、サーボモーター及び、サーボアンプ搭載を可能とするNC化が可能です。
また、専用機への改造もできます。
従来の機械をオーバーホールする際に、専用設計のユニット取付け、搬送装置などの追加、または、新規設計製作による完全オリジナル機へ改造ができますので、レトロフィットが得意な会社に聞いてみることをおすすめします。
ここからは、汎用旋盤のオーバーホール・レトロフィットの事例を紹介します。
中部工機製 汎用旋盤 LF-1200の、オーバーホールとNC化の事例です。汎用旋盤を解体し、清掃・点検・調整・精度検査を行いました。研削・摺合せは、摺動面・テーパージブ・押え板など、きさげ加工仕上げによる精度出しがされています。
事例の写真を見ても、明らかな変化が分かります。点検を行い不具合が見つかった部分に関しては、新しい部品の導入やパーツの交換、修理などが行われています。オーバーホールの際には新しい機能を追加し、安全性・生産性の向上が叶う提案をしているそうです。
オーバーホール前⇒オーバーホール後
レトロフィット前⇒レトロフィット後
事例参照元:塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/example1.html)
ワシノの汎用旋盤のオーバーホール事例です。型式は単体機LR-55A、1997年に製造されたものですが、オーバーホールによって汚れやサビついていた部分も綺麗になり、生まれ変わりました。古い機械、汚れた機械もオーバーホールで分解や点検、清掃を行うことによって、新品同様の性能や制度を復元することができます。
オーバーホール前
オーバーホール後
事例参照元:塩澤工業株式会社公式HP(https://shiozawa-k.co.jp/case-studies/overhaul/entry-573.html)
大日金属工業製の汎用旋盤レトロフィット事例です。オーバーホールと同時に、穴開け専用加工機・エジェクタ装置取付の改造が行われています。解体・清掃・点検・調整・精度検査が全体に実施され、不具合があった部品は交換されました。
オーバーホール前は全体的に汚れが目立ちますが、オーバーホール後には新品のように鮮やかなカラーに変化しています。
オーバーホール前⇒オーバーホール後
レトロフィット後
事例参照元:塩田工業株式会社公式HP(https://www.shiotakogyo.com/example1.html)
旋盤は、工作機械などの部品を製作する際に使用する機械であり、回転する土台「チャック」に素材を固定して、工具を充てながら削り出しを行うことが目的です。旋盤は、手動で加工する汎用旋盤とプログラムにより自動で加工するNC旋盤に大別されます。
汎用旋盤は、主軸台、心押し台、往復台、送り装置、ベッドから構成されるのが一般的です。精密な動きが求められる部品などに汎用旋盤が使用されることが多く、全て作業で加工していくため、精密部品でも高品質を実現することができます。
汎用旋盤 | NC旋盤 | |
---|---|---|
動作方法 | 手動 | プログラムによる自動 |
チャック | 三つ爪スクロールチャック 四つ爪単動チャック |
パワーチャック |
カバー | フルカバー | カバーなし |
刃物台(タレット)の位置 | 手前側 | 奥側 |
刃物台の種類 | 四角いフラット式刃物台 | タレット(旋回式刃物台) |
工具の取り付けやすさ | 特殊工具の 取付が容易 |
内径バイトの取付が容易 |
回転数 | max約1,800rpm | max約5,000rpm |
回転数の 変更方法 |
むき出し | 目視できないところにある |
回転数の変更方法 | 歯車の組み合わせを変える | モーターの回転を直接主軸に伝える |
トルク | 低速トルクが強い | 高速トルクが強い |
ハンドル | 手回しハンドル | パルスハンドル |
NC旋盤のようにプログラミングをする手間がなく、すぐに加工に取り掛かることができます。手を動かしながら削るので、金属を削る感覚を確かめながらけずることが可能。
ドリルやタップが折れそうになる感覚や刃先の状態、切削条件の良し悪しなどを体感できるため、損傷を防いだり、切削条件を迅速に整えたりすることができます。
複雑な設定をせずに、工具やワークを交換してもすぐに加工に取り掛かることができます。また、NC旋盤のようにプログラムのミスにより、主軸や壁にタレットをぶつけてしまう心配もありません。
全ての工程が手作業となるため、作業者が精度や品質、作業スピードに大きく影響します。
NC旋盤は、プログラムで自動加工が可能なので、加工中もその場を離れることができます。一方、汎用旋盤は、全てが手作業となるため、作業者は常に機械の側にいなければなりません。そのため、機械1台につき1人の人件費が必要となります。
感覚や経験を頼りに、特殊な部品を職人技で加工するのには向いていますが、加工品のセットから加工まで全て手動となるため、大量生産には不向きといえます。
GoogleやYahoo!といった複数の検索エンジンで工作機械のオーバーホール(OH)やレトロフィット(RF)を手掛ける会社を調査。2022年1月4日調査日時点で上位に表示された19社を、さらに調査していきました。
おそらく皆さんが一度は聞いたことがある会社ばかりかと思います。
「自社内で電装部分が一気通貫で担当できる」ことを大前提に、「技術者のスキルが高い」ことを証明する「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」という3つの項目を満たす会社を追加調査したところ、これからご紹介する「三宝精機工業」「スギヤマメカレトロ」が該当しました。
技術者の腕なら
こんなOH・RFを依頼するのがおすすめ
三宝精機工業は、【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」2点を満たし、【3】機械技術者が27名在籍、大型機械も自社内で直せる規模。
「技術力」としたのは、技術者の研修や技術の継承に関する記述の量が、調査した19社中一番多く、また廃業した昌運工作所のアフターサービスを日本国内外で唯一正式移管されているということが理由です。
スギヤマメカレトロ【1】電気技術者が自社内におり、【2】「技術者の研修や技術継承に関する記述がある」「設計図がなくても対応可能」「専用機の設計製作をやっている」3点を満たし、【3】社員数110名を擁し、本社・拠点工場とは別に、金型工場・大型機工場を、海外にも強力会社を持ちます。
調査した他の18社にはない、専用機の設計・製作の事例も多いため、「頭脳」としています。